*徒然なるままに#

 


「無知の知」#01

 

知らないからこそ進んできたこれまでの道。


知らないことから始まり、
知らないからこそ知るために行動に起こす。

知らないことが当たり前であるにも関わらず、
知ることに対するどん欲な姿勢も無いまま育った自分が、
一方的に学ぶ側の立場から、
人様に何かを伝える側の立場になってはじめて、
学ぶことの本質である「無知の知」に
少し触れることができた様に思う。

それと同時に、がむしゃらに進んできたこれまでと違い
生きてきた人生、特に社会に出て経験したすべてのことが、
この先に進む一歩を鈍らせる。

「やるべきこと」と
「やれること」と
「やりたいこと」は違う。

そんなことの意味も分からないまま、過ごしてきたこれまでと
「やるべきこと」に趣きを置き、
「やれること」を維持しながら、
「やりたいこと」の意味を模索し続け、

心の底では何度も
「もうええんちゃん、やれることの範囲で食えてれば」
という思いと、
「やりたいこと」のくすぶっているまだ腹の底にある熱源に対して、
向き合うことのできていない自分がもどかしく、
経験し、知れば知るほど怖くなる自分がそこに居て、
多様な視点で物事を理解し、判断しようとすればするほど、
次に進む一歩に臆病となり、神経質になって動けなくなる。


「知らないこと」からすべてがはじまり、
「知らない」からこそ行動に移す。


これから進む先がどうであろうと、
無知の知」をしっかりと心に据え、
「知ること」に対してビビらず、
強くあろうと思う姿勢、態度が大切なのだと思う。

そしていま、
重くて重くて動かし方を忘れてしまいそうになっていた一歩を
また新たに踏み出そうと思う。

焦らず、一歩一歩を丁寧に。